うんこはどうやって作られているの?
食べる時はとてもおいしく香りも良かった野菜や果物も、いったん私たちの体に入ってしまえば、出てくるときには臭くて汚いウンコに変身。。なんで?私たちの体の中で何が起きているのか疑問に思いませんか?
最近小学生の間で大流行している「妖怪ウォッチ」のテーマ曲にこんな歌詞がありました。
「どうしてウンチは臭いんだ?食べたものは臭くない。どうしてウンチはプンプンプン、どうしてうんこはプンプンプン」
ホントにどうして?ってかんじですよね。そこでうんこが作られる過程が分かりやすいように、食べ物が私たちの体に入ってから、ウンチとして出てくるまでの流れを紹介しますね。
うんこが茶色い理由
私たちが口から食べた食物は食道を通りはじめに胃に到達します。食物は胃で分泌される胃酸によってドロドロに溶かされ、栄養を吸収しやすい状態にしてから体の先へとおくられます。
胃でおかゆ状に溶かされた食物は次に十二指腸から小腸へと進んでいきます。
十二指腸を通過する食物には胆のうに貯蔵されていた胆汁が追加されます。胆汁は消化を助ける働きがある分泌物で、黄緑色をしているんですが、腸内で細菌に酸化されると茶色く変色してしまいます。
うんこが茶色いのは、胆汁のせいなんですね!
小腸で栄養が吸収されカスと水が大腸へ
小腸は栄養を吸収する器官で全長は6メートルもある、とっても細長い器官です!小腸を進みながら食物は栄養をどんどん吸収され、通り過ぎるころには残りカスと水分だけになってしまいます。
この時点ではまだ食べ物の残りカスとはいえ、あのウンコ独特のくさーい臭いはしません。うんこに臭いが付く場所はこの後に通る大腸に原因があるんですよ。
大腸でうんこが臭くなる理由
とうとううんこが臭くなる大腸へやってきました。大腸は小腸で栄養を吸収された残りカスから水分を吸収して、排泄しやすい硬さの便(つまりうんちです)を作る働きをしています。
大腸は全長1.5メートルとそれほど長くない器官なのですが、残りカスが大腸を通過するのに要する時間はなんと10時間~60時間もかかります。この間にうんこににおいがついてしまうんです。
うんこの臭いの原因は、腸内細菌によるアミノ酸の分解にあります。
悪玉菌がタンパク質(アミノ酸)を分解する時にスカトールやインドールという物質を発生させるのですが、これがあのウンコの臭いの原因物質です。
スカトールやインドールは動物性タンパク質を分解する時の方が大量に発生するので、野菜や果物よりも、肉や魚を大量に食べる人の方がうんちが臭くなる傾向にあります。
逆にベジタリアンはうんこの臭いが非常に少ないでしょうね。
30時間の旅で食物はうんこになる
こうして私たちの体内で長い旅をしてきた食物は、最後に肛門を通って体外に排泄されます。
食べる前はあんなにおいしそうだったものが、うんこに姿を変えるまでの時間は平均30時間ほど。長い場合は70時間かかる場合もあります。
つまり今日あなたがしたうんこは、昨日か一昨日、もしかすると3日前に食べたご飯の残りカスかもしれませんね。
以上うんこができるまでの流れでした~。